難病パーキンソン病の進行抑制 マウスで成功、治療法開発に道

手足の震えや体のこわばりが起こる難病「パーキンソン病」の進行を、神経細胞内の特定のタンパク質の働きを強めて抑えることに、大阪大の望月秀樹教授(神経内科学)のチームがマウスで成功し、14日付の英科学誌電子版に発表した。

このタンパク質はネクジン。神経細胞の死滅により起きるパーキンソン病で、死滅を防ぐ機能があった。

望月教授は「ネクジンを作る遺伝子を脳内へ安全に送り込み、治療につなげる臨床研究を数年以内に始めたい」と話す。

パーキンソン病は、脳の神経伝達物質ドーパミンを出す神経細胞が減って起きる。